大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群は大型の動脈に起こる炎症によって様々な症状を起こす病気です。実はこの病気が発症する原因はいまだに解っていません。



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大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群の治療


大動脈炎症候群に対する内科療法では、血管の炎症を抑えることを目的として副腎皮質ステロイドが使用されるケースがもっとも多いようです。


その投与量は、血沈やCRPを指標とした炎症反応の強さと臨床症状に対応して加減を行ない、継続的に投与したり一定の期間をおきながら投与する場合があります。


副腎皮質ステロイドを投与してから、その症状や検査所見が2週間以上続けて安定するようであれば、迅速に薬剤を減量し始めるようにしていき、最終的には投与を停止します。


薬剤の量を減らすことによって症状が悪化したような場合には、それらを阻止するのに必要な最小量の薬剤を使用しながら、最終的な投与停止へと向かいます。場合によっては免疫抑制剤の併用も検討されます。


外科療法は内科的療法では治療が困難であると考えられる症例に適応されます。実際に外科的治療の対象になっている症例は、全体の約2割程度です。脳乏血症状に対する頸動脈再建が行われるケースは、頻回の失神発作、めまいにより生活に支障をきたしている場合、虚血による視力障害が出現した場合、眼底血圧が30mmHg前後に低下している場合です。


また、大動脈縮窄症、腎血管性高血圧に対する血行再建術が行なわれるケースとしては、薬剤による有効な降圧が得られなくなった場合、降圧療法によって腎機能低下が生じる場合、うっ血性心不全をきたした場合、両側腎動脈狭窄の場合があります。


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