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大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療
上肢乏血症状と頭部乏血症状
大動脈炎症候群の症状の中でも、特に多く表れるものは、上肢乏血症状と呼ばれているものです。つまり、腕に血液が通わなくなる、または血量が不足することから色々な症状を引き起こすようになるのです。
とくに左鎖骨下動脈において大動脈炎症候群が発症することが多いようです。左鎖骨下動脈は右鎖骨下動脈と違って直接大動脈弓から分枝しているために、右鎖骨下動脈と比べると大動脈炎症候群となる確率が高くなるのです。
したがって、左腕の血圧が低下したり、「脈なし」と呼ばれる腕の動脈が判別できないような状態になることがあります。
その症状としては、疲れやすくなったり、しびれを感じたり、腕に痛みがあったり、首に痛みがあったりすることが多いようです。この内、首の痛みに関しては、秋口などの季節の変わり目に特に痛くなる場合が多々見られるようです。
一方、頭部に向かう動脈に起こる大動脈炎症候群の症状が頭部乏血症状です。血頭部乏血症状は、腕頭動脈や総頸動脈、椎骨動脈などが狭まったり詰まることによって生じます。
頸動脈などの炎症部分に生じた血栓が血管を塞ぐことで、頭部に多大なる障害を引き起こすこともあります。また、急性の頭部乏血症状では、強いめまいがあったり失神することもあります。ただ、慢性期になると、こういった症状はほとんど見られなくなってくるようです。
大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療