大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群は大型の動脈に起こる炎症によって様々な症状を起こす病気です。実はこの病気が発症する原因はいまだに解っていません。



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大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群とは


大動脈炎症候群とは、慢性的な炎症によって血管の壁が厚くなり、血管の中が狭くなることによって血液の流れが悪くなってしまう病気です。逆に血管の壁が拡がって動脈瘤ができるケースもあります。


大型の動脈に限って発症するのが特徴であり、心臓に接続する大動脈と、そこから出て脳や腎臓などの臓器に至るまでの主分枝に炎症が起こります。したがって、腕や脚、臓器内部にある中・小動脈に起こることはありませんが、肺動脈に限っては、中・小動脈にも起こります。


この炎症が起こる原因については、まだ解明されていません。15~20歳の若い人に発症することが多く、とくに女性に発症することが非常に多いです。その発症率を男女別にみてみると、女性は男性の8倍も多いことが分かります。


また、日本人を含め東洋人に多く発症するのも大動脈炎症候群の特徴です。炎症は、動脈全体に起こるのではなく、部分的に起こり、その部位も患者によって違ってきます。したがって、その影響を受ける臓器もそれぞれ異なり、同じ病気であっても患者によって違った症状となります。


日本の眼科医である高安右人医師が、特徴的な眼底所見をもつ症候群を見つけたことにちなんで高安動脈炎とも呼ばれています。また、その症状によって腕の脈が判りづらくなることから、脈なし病と呼ばれることもあります。


大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療