大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群は大型の動脈に起こる炎症によって様々な症状を起こす病気です。実はこの病気が発症する原因はいまだに解っていません。



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大動脈炎症候群(高安動脈炎)の症状と治療

大動脈炎症候群の検査


大動脈炎症候群による炎症の状態は、血液の赤沈やCRP陽性などの炎症反応と症状とを合わせて判定されます。発症してからしばらくは強い反応がみられ、その後は少しずつ軽くなっていきますが、その期間は長く、数年から数十年かかるのが一般的です。


したがって、いったん大動脈炎症候群と診断されたら、ときどき血液検査を受ける必要があります。動脈障害を受けている部位は、血管雑音や脈拍、血圧の部位差によってだいたい推測することができます。


しかし、正確にはエックス線による血管造影検査によって、障害された動脈の狭窄や拡張の型、その程度、障害の範囲が確認されます。CTやMRIが使用されることもありますが、今のところ血管造影ほど正確に確認できないようです。


これらの検査によって動脈障害と血行障害のある臓器が特定されると、治療法が決められます。合併症の診断は各臓器で違ってきます。頭部に関しては、眼科検査が行なわれ、眼部の血行障害が目安にされます。


心臓に関しては、弁膜症は心エコー図で、狭心症は運動負荷心電図検査や心筋シンチグラムで判定されます。


腎臓に関しては、血液と尿の検査に加え、レニンやアルドステロンなどのホルモン検査のほか、レノグラムという放射性同位元素による腎機能検査などを行なった上で判定されます。肺に関しては、シンチグラムで判定しますが、高度の場合は呼吸機能検査を加えて判定します。


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